はじめに
こんにちは。今日はDATA Saber – Bridge 2026.3の卒業式当日です。
今回は、私が挑戦したDATA Saber Bridge 2026 3での経験を、未来の私のお弟子さん、そしてこれからDATA Saberを目指す方々に向けて挑戦記として書き残しておこうと思います。私の取り組みが、皆さんのこれからの挑戦の参考になれば幸いです。
DATA Saberとは

(DATA Saberの公式Webサイト:https://datasaber.world/)
この記事を読まれている多くの方は、DATA Saberについて既にご存知かもしれませんが、簡単にDATA Saberについてご紹介させていただきます。
DATA Saberは、データを通して世界を理解し、その価値を正しく他者に伝え、人の心を動かし行動を促すことができる人材を育成する、Tableauユーザー発祥の無償認定プログラムです。
師弟関係を通じ、3ヶ月間の試練を乗り越えることで認定されます。
DATA Saberに求められる「2つの力」
DATA Saberの認定制度は、大きく分けると次の2つの要素で構成されています。
- Tableauの高度なスキル
- データを用いて人の行動を変える「データドリブン」のマインド
そのため、テクニカルな技術はもちろんのこと、データを人に伝えるための「ストーリーテリング」の力も同じくらい重要になってきます。
では、挑戦を決めた当時の私がどうだったかというと……。
- Tableauのスキル:完全に初心者で、触ったことすらありませんでした。
- ストーリーテリング:もともとプレゼンやコミュニケーションに強い苦手意識があり、スピーチクラブのToastmastersで必死に努力している段階でした。
私のようにデータ分析やコンサルティングのような業務に携わっている方で、この「技術面」と「人に伝える力」の両面で壁にぶつかり、苦労した経験がある方は多いのではないでしょうか。
どちらも同じくらい重要ですが、今回は、私が「Tableauの技術的な学習にどう取り組んだか」についてお話しします。
技術面の取り組み
現状を知る:まずはレベルチェックから
完全未経験の私がまず最初に行ったのは、DATA Saber試験のレベル感を知り、自分の現在地をチェックすることでした。
YouTube上には、実際のDATA Saber認定試験の講義動画が無料で公開されています。私は挑戦開始(3月11日)の約1ヶ月前に、事前チェックとして、まずは一番最初の技術試験であるOrd 1の内容を確認しました。
もし、この段階で「もう問題が解ける」「これまでにTableauを触ったことがある」という方であれば、この事前チェックは不要かもしれません。しかし、技術に不安がある方であれば、私と同じステップを踏むことで、間違いなくOrd 1に自信を持って回答できるようになると確信しています。
迷いを断ち切る「200本ノック」
現状チェック(何もわからない状況)を踏まえ、次に私が実践したことは、大きく分けて次の2つです。
- 書籍『実践 BIツールデータ活用 100本ノック』の100本ノックを実施する
- せーちゃん(@Seiji_Suna)が作成くださっている『Tableau Desktop グラフ作成トレーニング100本ノック(グラフ作成の問題集・ドリル)』を実施する
合計で「200本ノック」をやり切る計画を立てました。
ちなみに書籍に関しては、「今すぐやり切るぞ!」と意気込んで川崎駅周辺の書店を何軒も歩き回ったのですが、結局見つからず、最終的にはAmazonで購入することになりました(笑)。
なぜこの順番で取り組んだのか?
手順としては、まず「書籍」を終えてから「せーちゃんさんの記事」へと進みました。
書籍のほうでは、Tableauのインストール方法や環境構築といった、本当に最初の一歩から丁寧にフォローされています。そのため、この順番で取り組むことで、完全なゼロベースからスタートした後、せーちゃん記事で少しずつ自分のスキルを応用へと引き上げていくという、スムーズなステップアップが実現できました。
どちらの100本ノックも基本的な部分が分かりやすく解説されており、Tableauの基礎スキルを身につけるには最高の教材でした。
200本ノックがもたらしたアドバンテージ
このように、私は合計200本のノックを通して、Tableauの基礎学習を文字通りゼロから叩き込みました。そして、この確かな土台を持って、3月11日から始まる「DATA Saber 90日間の挑戦」へと本格的に踏み出しました。
DATA Saberの技術試練(Ord)を進める中で、この200本ノックの効果を強く実感することになりました。
もし、この事前学習をしていなければ、私は「設問の意味」を考える前に、「Tableauのどこをどう操作すればいいのか分からない」という操作の壁にぶつかり、時間を浪費していたはずです。しかし、ノックのおかげで基本操作はすでに手に馴染んでいました。そのため、「操作に悩む時間」は激減し、純粋に「設問の意図やデータの構造に悩む時間」に集中することができました。
新たな壁:長文読解
操作の壁を越えた私を待っていたのは、DATA Saberならではの高度な試練でした。特に苦戦したのは次の2つのポイントです。
長文から問いを抽出する難しさ
DATA Saberの試練(Ord)は、設問の文章が非常に長いのが特徴です。複雑で長い文章の中から、「結局、何を求められているのか?」を正確に抽出する読解力が求められました。しかし、この「複雑な要件から必要な要素を抜き出す力」こそ、実務でデータを活用していくために不可欠なスキルだと捉え、前向きに取り組みました。
実際、業務において、上長の要求や期待を発する単語やニュアンスから汲み取ることが求められますよね。
クエリパイプラインとLOD
DATA Saberの試練(Ord)に挑戦する中で、「フィルターコンテキスト」と「LOD」というTableauの技術トピックの壁に遭遇しました。これらは事前の200本ノックには登場しなかった高度な概念であり、非常に苦戦しました。
こればかりは一筋縄ではいかなかったため、必要に応じて解説ウェブサイトを読み漁り、動画解説を何度も何度も見返すことで、理解を深めていきました。
フィルターコンテキストについては、カジュアルViz作りまshowの中で紹介があったので、過去動画を視聴することをお勧めします。(どの回次だったかな。)
最終試練に向けて:私が定義した「理想のゴール」
DATA Saberの最終試練に臨むにあたって、私は「自分が最終的にどういう状態に到達したいか」というゴールを明確に定義することが極めて有効だと考えました。
私が目指したゴールです。
業務の会議中に、アドリブでグラフをささっと作って提示できるレベル
要件を聞いた瞬間に、頭の中で完成図がイメージでき、反射的に手が動いてVizが作れる状態。つまり、Tableauが完全に自分の手になじんでいる状態です。
この理想に近づくために、DATA Saberの挑戦中には「ひたすらVizを作る」という実践を繰り返しました。世の中にある優れたグラフを見たときに、自分ならどう作るかを瞬時にイメージし、実際に手を動かして再現してみる。この愚直な繰り返しが、最終試練(技術面)を突破するための重要なピースとなったと思います。
終わりに
完全未経験からスタートした私にとって、無事認定されるまでは、不安ばかりでした。
しかし、不安ながらも、愚直に手を動かし続け日々Tableauに鍛錬した経験は、DATA Saberに認定された今、大きな自信となっています。
私と同じように初心者からDATA Saberに挑戦する方に、私の技術面に関する取り組みが少しでも役立てば嬉しいです。
Comments